1. HOME
  2. コラム
  3. 図鑑の中の小宇宙
  4. 信長も縁起を担いで桶狭間の戦いに勝利! 「超リアル 戦国 武士と忍者の戦い図鑑」

信長も縁起を担いで桶狭間の戦いに勝利! 「超リアル 戦国 武士と忍者の戦い図鑑」

 6月4日は「武士の日」。語呂合わせで「6(ぶ)4(し)」と読めること、さらに戦国時代の幕引きとなった大坂夏の陣が終結したのが新暦で6月4日であったという説に由来するんだそうです。

 そんな日に向けておすすめしたいのが「超リアル 戦国 武士と忍者の戦い図鑑」。戦国時代というと戦国武将たちに目がいきがちですが、本書は彼らを支えた一般の武士や忍者たちにもスポットを当てて、その実態を「戦の手順」や「戦場の食事」「武具」などのトピックごとにイラストと共に紹介しています。

 個人的に興味深かったのは、武将たちが運を味方につけることを大事にしていたところ。出陣の日に必勝を願って行われる「三献(さんこん)の儀」では、乾燥させて細長く打ち延ばした打ち鮑(あわび)、勝栗(かちぐり)と呼ばれる乾燥させた栗、昆布の三品を酒とともに食し、敵に「打ち」「勝ち」「喜ぶ」という意味を込めて縁起を担いでいたんだそうです。

 まじないや迷信を信じなかったという織田信長も、歴史に名高い桶狭間の戦いの前には「三献の儀」を行ったと伝わっています。次回の放送をもって一時休止となるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、ちょうど桶狭間の戦いへ。「三献の儀」の様子が描かれるのかも気になるところですが、放送再開までに本書で戦国時代の武士や戦の作法についての知識を深めてはいかがでしょうか?